グローバリズムはつまらん

グローバリズムとは、いきつくところ標準化・平準化、薄氷のような1つの層を作り、その上にごくごく少数の搾取するセグメントが存在する。
そんな世界を作るためのもんなんだろうと思う。
どうやってこんなことができあがってもうたんかはちゃんと知らないのだが、wikiによると、
地球を1つの共同体と考える立場から共生を主張する思想。または多国籍企業が国境を超えて世界的規模で経済活動を行うこと、全地球的に市場原理主義を押し広げることをいい、近年ではこの意味で用いられる場合が多い。
とあった。
個人的にそれを実現した要素は以下の3つかなと。
・金融の自由化
・物流コストの低減
・インターネット
もう一つ加えると、ヒステリックなまでの安全性追求かも。


大阪に帰るたびに、だんだん東京っぽくなってきたなぁと思う。
なんとなくこれがグローバリズムのなれの果てなんだろうと感じていた。
めしを食うところ一つとってもチェーン店ばかりになっただけでなく、あんなに不景気なくせにランチ(なんて表現も当時はつかわんかったなぁ)の価格が300円近く上がっている。
大阪にいた6年くらい前だと、当時金がなかったし、500円で食えるところを探すとまぁどっか見つかるわけだ。今はそんなところが全く見つからん(なくなってる)。
恐らく「オシャレ」でも「スイーツ」でもないしつぶれたんやろう。
その価格のものしか選択しかできなかった人達はいったいどこにいったんだろう。。(まぁ吉野屋やな。大好きです。)


近頃は食の安全や住まいの安全とかなんやかんや規制だらけになって、作る側のコストがどんどんあがり、消費者はそれそのものの旨さや良さより安全さに金払っているという状態。
そういった安全よりも食えればよいという人が「生きていく安全性」が失われていると思う。
さらにいえば、安くても旨いものが世の中から急激に消えて行っていると思う。(東京の飯がまずいだけかも)
中国から輸入する商品に安全性うんぬんで文句いっているが、中国で生産しないともうからん世の中になってしまっているんだわ。
日本で安かろう悪かろうで生産していた人、さらにそれで満足していた人たちを、無理矢理「上」の生活レベルに引き上げたことが要因。
薄い一枚岩の消費環境ができあがってしまった。
雇用問題とかいっとるが、誰も3Kな仕事を選択したくないのは、日本がそういう層をつぶしていったからやろうと思う。
そこのアイデンティティを失わせたんや。例えば農業は補助金漬けだし、どうやってやってることの意義を見いだせるんだ?


選択させろ。


選択のない非常につまらない世界ができあがりそうだ。
大阪に行っても沖縄にいっても、東京と変わらない。
京都にいっても歴史的建造物はあるけど、今の町は東京とかわらない。
世界のどの都市に行ってもおんなじような利便性で、おんなじような体験しかない。
多様性のない世界。
誰も旅行をしなくなるで。手塚治虫火の鳥であったように「過去」にしか目を向けられない世の中になってまうで。


まぁ根拠もそんなになく思ったこと書いたけど、そんな間違ってへんと思うなぁ。
で、そんなグローバリズムの要因の一端を担っているインターネットに生活依存している自分もえらそなこといえるもんやないなぁ。