エイジを読んで 「キレる」の意味を知った

重松清のエイジという小説を読んだ。2ヶ月くらい前に。
そこで非常に目から鱗な部分があった。
よく「キレる若者」とかいうが、キレるってどういう意味なのかをわかりやすく解釈していた。
以下、思いだしの引用(原文にあらず)。


「キレる」というのは別に怒ったり暴力をふるったりすることを意味するのではなく、「つながり」を切ることをなのだ。
つまり、親や友達など人とのつながり、学校や会社、大きなところでは社会や世界といったソサイエティとのつながりを切ってしまうような行動をすることが「キレる」ということ。
ひらたくいうと、「もうそいつ(そこ)との関係はどうでもいい」と思ってしまうこと、だと。



なるほどーと思った。「キレる」若者がよくいう「どうでもいい」「関係ない」という言葉がよく理解できた。
つながりを切りたいんだろう。その気持ちも自分が中学生のころのことを想像するとわかる(その結果の行動に違いがあれど)。
そう解釈できてくると、一方で本気に「キレる」人だけかというとちゃうんやろなとも思う。要は単に甘えているだけ(なんぼ無茶なことしても許されると思っている)のケースも多いんだろうと思う。


エイジ (新潮文庫)

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