クライアントサービスで大事なこと

最近ちょっと気づいたことがある。
非常によいなぁと思えるアイデアでもお客さんはしぶるケースってよくあると思う。
そんな時に「こういうことしないからだめなんだ」とかいう話を聞くが、それってなんか違うなって思うようになってきた。


なぜなら法人にも人格があるからだ。


自分に置き換えて考えてみてほしい。
人それぞれ自分の好みや嗜好やスタイルといった人格がある。
それに合致しないことをやれっていわれてもそりゃ二の足踏むだろうし、自分を傷つけるようなことはでけへんよね。
たとえば「出会いがほしい」と思っていても、「じゃナンパすれば?」というのがあわない人もいるわけです。
「そんなんゆうてるからあかんねん」っていうかもしれないし、確かに正論なんだけど、そんなもん簡単に乗り越えられないじゃん。人間だもの。
ただ、ナンパも正しいソリューションなんです。その人の課題を乗り越えるためのチャレンジだったりするんです。
でも「ナンパすれば?」じゃ抵抗があったりします。
その人が引っ込み思案なくせに、かっこつけで傷つきやすい人だったりした場合、おなじナンパでも「ソフトな出会い系サイト使ってみたら?」とかの方が受け入れやすいかもしれない。(なんじゃそりゃ!?って感じやな。うーん、提案って難しい。。)


元の話に戻ると「それはその提案がお客さんのブランドにフィットしていないからだよ」とかいわれるだろう。
そうなんだと思う。
なかなかそこにアラインした提案って難しいんだわ。
内容だけでなく、そのプレゼンテーション、その下ネゴ、日頃の発言など、コミュニケーションすべてでうまーく演出しないとなかなかチャレンジする内容は受け入れられない。
なぜなら、ブランドって全方位的にすべてを包含するものであって、その会社の文化/習慣/マインド/事情が事細かに表現されているものではないから。しかし厳然とそれはあるんです。
ゆえに正しくても受け入れられないこともたくさんあるし、それはクライアントサービスしている以上、提案者側の責任なんだと思ってる。


なんかそういうことを細かく考えることも必要なのかもしれないが、もっとおおざっぱにいうと、


自分がお客さんの人格だとして、どういわれたら受け入れるだろう


って考えたらいいと思う。
いわゆる「思いやり」かもね。そして、これが非常に大事なことなんだと思う。