本を読み終えた。 有頂天家族 - 森見登美彦

過去の記事に書いたように、この病気の影響で、文章というのを読むのが難しい状態だった。徐々には回復するんだが、退院時点ではまだまだってところだったといえる。
退院後も本や漫画や新聞などは読むし、本にいたっては複数種類の本を同時に読んでたりもする。
そういう中でようやく達成できたことといえる読破だった。


さて、そもそもこの本だが、退院直前にnogiさんという方にお借りした本だった。
タイトルは、「有頂天家族」。著者は、「森見登美彦」。
これまでの人生でも読んだことがない作家/作品タイプのものだったんだが、どMな自分としては思わず借りておいた品物だった。
ただ、もし自分にフィットしない内容だとしても、読み進めることだけを目的にして利用できるとも考えていた。ちょいとずるいやつだわ、おれ。


内容の詳細はふれないが、ファンタジーというか漫画っぽい雰囲気の小説。
舞台は京都市内で、キャラクターは狸とか天狗とか人間。
全7章で、1章ごとで話は閉じるがキャラクターとお話のベースは同じ。そして最後の2章は連続した話で、フィナーレを迎える。テレビのドラマとか漫画っぽい感じの構成やね。


大阪に帰ってきてから読み始めた。
読んでわからんくても、読み返さないつもりで読んでいった。
結果的には、まったく内容があたまに入ってこないし、なんちゅうか文章についていってない感じだった。
ただ、章を読み終わった時点では、なんとなくその章の概要が残っていた状態だった。
もちろんそんな状態ではおもしろさなんてなんにも感じない状態。
また、1章がだいたい50Pぐらいで4時間弱ぐらいかかっていた。


さて、そんなつまらん状態で全部読んだのか?というと三章目から変わってきた。
まず、第三章は途中途中も、それまで出てきたキャラクターの動きも、なんとなく追いかけながら読んでいけた。
四章目以降は、内容へは完全についていっている状態で、かつ、章をかさねるごとにスピードまで上がっていった。
最終章は80Pぐらいあったが、それを2時間ちょいで読み終えていた。
もちろん、四章目以降は内容についていくことができたことにより、文章そのものにおもしろさってのを感じた。
そんで、読み終えてこの小説全体の評価はというと、
おもろいでぇ、まじで。
漫画好きな自分的にもフィットした感じだなという内容だった。


よくなってきたあたりでは、自分としても「お、お〜!?」ってな感じでこの読書変化にちょっと驚いた。おそらく、この作者/作品の文章自体になれてきたことも理由の一つといえるだろうが、回復が発生しているということも要因だろう。
他に同時で読んでいる本の方でも、内容把握力やスピードも上がってきている。ただし、苦手なもんもあったりする。
ま、その辺は紹介してもよい本があればまた書こうかな。
ではでは〜。


有頂天家族

有頂天家族